お部屋探しガイド再録
【第3回】二人暮らしのお部屋探しってどう探せばいいの?
森下さ~ん! 大変なんだよ! お部屋探しのお客さんだよ!!
うん、「お客さんがめったに来ないのに来た」みたいな言い方はやめてくれ。
熱い風評被害ってやつだね♪
いいから、さっそくお通しして!
こんにちは~!
もふ子です~!
もふ太郎です。
う・・・うさぎが喋った!!??
森下さん! このコーナーを根底から覆すような発言をしないで!
・・・ハッ、そうだった・・・。
うん、そうだよね。そうだ。うさぎは喋るし部屋も探すよね・・・ぶつぶつ。
あ、あの~、大丈夫ですか?
うん、大丈夫、OK、無問題ヨ!!
それで、今日はどうしたのかな?
実はぼくたち、一緒に住もうって話してるんです。
でもどうやってお部屋を探せばいいのか全然分からないんです~!
なるほど、二人暮らしをしたいんだね。
一人暮らしとは色々探し方も違ってくるから、今日はそのあたりをお話しましょうか。
それでは今日の「賃貸お部屋探しガイド」始まります!
◆二人暮らしの予算の考え方
この前のお話だと、まずは「予算」を決めるのが一番最初だったよね。
おっ、ちゃんと覚えてるね。
そう、二人暮らしであっても予算はとても重要な要素になります。
例えば結婚して、どちらかが退職して専業主夫・主婦になる場合、働いている方の月収や年収をもとにして予算を組み立てる必要があります。
共働きの場合は、通常は二人の月収・年収を加算して計算をすることになります。
この場合は若い二人でも比較的余裕を持った予算を組むことができますね。
じゃあ、僕たちは二人とも働いてるし、専業主夫や専業主婦になる予定もないから合算で計算すればいいんですね!
そうするとけっこういいところに住めるんじゃないかな!?
え~、でも、ちゃんと貯金とかしなきゃだし~、結婚式のお金もとっておかないとだし~、ゆくゆくはマイホームも欲しいし~、あんまりお部屋にお金をかけすぎるのも良くないんじゃない?
おお、もふ子さんはすごく大事なことをしっかり考えてますね。
そう、例えば結婚を機に二人暮らしを始める場合、二人のライフプランをしっかり考えて予算を組むことはとても大事なんです。
二人の月収・年収から、貯金する分や生活費と照らし合わせて、月々どれくらいまでだったら住居費用として使っても問題ないか? じっくり考えておきましょう。
貯金とか生活費ってどれぐらいを見ておけばいいのかな?
貯金については一概には言えないところだけど、よく言われるのは「収入の2割を貯金に回す」っていうやり方かな。
お給料が入ったらすぐに2割分だけを貯金専用口座に移すという技です。
生活費はもう本当に人それぞれで、自炊や外食の割合・テレビやパソコン、洗濯機などの家電製品をどれぐらい使うか・お風呂にどれぐらいの頻度で入るか・保険や個人年金等にいくらぐらい回しているかなどなど、じっくり話し合っておくのがいいかな。
電気・ガス・水道の使用料金については、各ライフライン事業者さんのホームページでシミュレートできたりするのと、参考として「実家でどれぐらいかかっているか聞いてみる」という手もあります。
なるほど。食費は二人分に増えるわけですもんね。
友達との飲み会も控えなきゃいけないかなこりゃ・・・。
当たり前でしょ~!!
それで、住居費用を浮かせるための裏技とかってないんですか~!?
うーん、そうだなぁ・・・。
あ、先に確認だけど、もふ子さんは二人暮らしでどんな間取に住みたいかな?
え・・・う~ん、どうかな~?
実家は3LDKなんですけど~、それじゃ広すぎるだろうし~・・・。
そうそう! どれぐらいの広さなら二人暮らしできるのか分からないんですよ~!
不動産サイトとかでも「間取タイプを選んでください」って出るけど、どれ選べばいいのか分からないし、「平米数を選んでください」って言われても・・・みたいな。
なるほど、まずはそこからですね!
次の項目で詳しく解説しましょう!
◆二人暮らしのお部屋の選び方って?
今の話なんだけど、
二人暮らししていい・しちゃいけない広さの決まりってあるの?
お、ポイントを抑えたいい質問だね!
実はその質問、「広さの決まりは特に無い」というのが答えになるんだ。
極論を言えばオーナーさんがOKを出したならば1Kでもワンルームでも二人暮らしはできます!
別に間取ごとの居住人数を定めた絶対的なルールがあるわけじゃないからね。
森下がこれまで見た物件で一番すごかったのは「専有面積8平米・洋室3帖のワンルーム」で「ルームシェア相談」っていうやつかな。
えええ~っ、そうなんですか~!?
そうなんです。森下も初めてこれを知った時はけっこう驚きました。
なので、先ほど質問のあった「二人暮らしの住居費を下げる裏技」の一つが「二人で1K・ワンルームに住む」という技ですね。
裏技って言うか荒技って感じ~。
ただしもちろん「1Kやワンルームは定員1人のみ!」と決めているオーナーさんや管理会社さんも多いので、逐一確認していく必要がありますね。
最初から「二人入居可」の条件で募集されている物件ならいいんだけど、普通は1Kやワンルームだと二人入居を想定してないので、管理会社さんやオーナーさんに確認するわけですね。
それって、不動産検索サイトとかでも調べられるんですか?
うーん、ちょっと難しいと思います。
不動産検索サイトの場合、掲載している不動産屋さんは直接の管理会社ではないことが多いので、お客様が1件1件問合せをしていくのは大変ですし、「問合せ→返事待ち」を繰り返すことになるので物凄く時間がかかります。
永幸不動産のような不動産会社であれば、物件の管理会社を割り出せるデータベースが使えますので、タイムロスが少しだけ減ります。
具体的にはどんなことをするんですか~?
ズバリ、ローラー作戦を展開します。
条件に該当する1K・ワンルームを並べて、片っ端から「二人入居できますか?」と問い合わせ続けてOKなところを探す・・・という感じですね。
正直「効率は悪いけど他に方法が無い」という作戦なので、やってくれる不動産屋さんとやってくれない不動産屋さんがあると思います。
永幸不動産は、やります。
・・・とはいえ、1Kやワンルームに二人入居して快適か? というのは別の問題ですので、事前に二人で相談しましょう。
た、確かに~・・・。
じゃあ、そこまで極端じゃなくっても、だいたいどれぐらいの広さからなら二人暮らしのOKが出やすいとかってあるんですか~?
だいたい25~30平米以上の物件であればOKが出やすいか、最初から「二人入居可」で募集される傾向にありますね。
25平米は間取でいうと「広めの1K・ワンルームタイプ」や「1DK」ぐらい、30平米だと「1DKタイプ・2Kタイプ」ぐらいのサイズですね。
そうなんだ!
いやー、てっきり2部屋以上ある物件じゃないといけないのかと思ってました。
あと、築浅の物件に多いのもあって1LDKで二人暮らしが人気ですね。
カップルさんや新婚さんであれば、食事や普段の生活はLDKで・寝る時はお部屋でという使い方が出来て効率的です。
賃料も2LDKなどに比べれば安いですし、それを狙って1LDKのお部屋を増やした新築マンションも年々増えています。
但し、例えば兄弟や姉妹で二人暮らしする場合は「部屋を分けたい」という方がほとんどでしょうから、その場合は2Kや2DKなどが中心になってくると思います。
そっか~、1LDKでも部屋は2つありますもんね~! いいかも!
◆二人暮らしの手続きって?
そうだ、大事なことを聞き忘れていました!
ぼくたち、これから二人暮らしはしたいんですけど、結婚はまだなんです!
結婚してなくっても二人暮らし入居って出来るんですか?
はい、出来ます!
おお、即答だ!
結婚していないお2人でも、審査通過となればそのまま入居手続きに移ります。
細かい話ですが、物件を決める時の「入居申込書」にはお2人の続柄を「婚約者」とご記入いただく感じですね。
え~、なんか照れる~///
ただ、ごくまれに普通とは違う手続きが必要になることもあります。
森下がこれまでに見たことがあるケースでは、厳格なオーナーさんだったのか「婚約しているという誓約書」に、入居するお2人だけでなくそれぞれのご両親にも署名捺印をして提出してください・・・ということがありました。
き、厳しいですね。。。
これはオーナーさん側としての考え方ですが、どんなお客様であってもきちんと家賃を支払っていけるのか? という心配は当然出てくるわけです。
そして二人で暮らす場合、もふ子さんともふ太郎君のように「二人で一緒に家賃を支払っていく」ことがほとんどです。
すると、とても厳しい言い方になりますが、万が一お二人が別れてしまったら、残った一人で二人暮らしサイズのお部屋の家賃を支払っていかなければいけません。ほとんどの場合、それはとても難しいことになると思います。
わ、私たちは別れたりしません~!
なんか疑われてるみたいでいやだなぁ・・・とも思いますけど、会ったこともないオーナーさんにいきなり「信用してください」ってお願いするのも難しい話ですよね・・・。
そうなんです。
一時期ドラマなんかでも話題になった「友人同士のルームシェア」がなかなか賃貸不動産市場の中で定着してこないのも同じ原因です。
「3LDKに友人3人で入居します!家賃は3人でお金を出し合って支払います!」という場合、オーナーさんは同じように「ケンカでもして友人が誰か出て行っちゃったら家賃の支払は大丈夫かな・・・?」と心配するわけです。
しかし誓約書というのは、大げさな気もしますね・・・。
確かにこれは珍しいケースで、滅多にありません。
よくあるのは、お二人で合算した金額で入居審査を行って、ご入居後もお二人で連帯して家賃を支払っていく時に連名契約を結んでいただくというパターンです。
これはルームシェアの場合でも使われることがありますね。
通常、賃貸契約の「借主」は一人で署名捺印をしますが、それを二人で名を連ねて署名捺印するのが連名契約です。
そうすると二人とも「借主」になるわけですね。
なので、万が一別れたり、ケンカして出て行ってしまった場合でも「もう部屋に住んでいないので関係ありません!」とはいきませんよ、ということです。
あれ? そういえば二人で入居する時って「連帯保証人」はどうすればいいんですか~?
これまたケースバイケースですが、ご結婚される場合はどちらか一方の親御さんだけで大丈夫ですよ、ということもありますし、お二人それぞれの親御さんに連帯保証人になっていただくということもあり得ます。
この場合、最大で【貸主】【借主1】【借主2】【連帯保証人1】【連帯保証人2】【仲介会社1+宅建士】【仲介会社2+宅建士】と、9つの署名捺印が並ぶという圧巻の契約書が出来上がることになりますね。
スタンプラリーみたいだね♪
まあそのあたりは実際に物件が決まってから、不動産屋さんとじっくり打合せをするようにしましょう。
契約時に準備する住民票や印鑑証明書など誰に何を準備してもらえばいいのかを必ず確認してください。
分かりました~!
よーし、それじゃあ早速お部屋を探しましょうか!
今日のポイントだよ!!
① 2人暮らしの予算決めは2人でよ~く話し合って!
② お部屋の広さは25~30平米からが目安!
※根気よく探せばワンルームでもOKが出るかも!?
③ 結婚前の2人でも、2人暮らしは出来るよ!
④契約手続きが通常と違ってくる場合があるから、
不動産屋さんとじっくり相談してね!