お部屋探しガイド再録

【第5回】不動産屋さんへの相談の仕方

 いらっしゃいませ、永幸不動産へようこそ!

お部屋をお探しでいらっしゃいますか?

 

 え、森下さん? 僕だよ、もふだよ?

疲れてるのかな?
…大丈夫?

 

 ・・・今回のテーマに沿うようにシュミレーションでやってみたんだよ。。。

ノってもらえないばかりか心配されるとはなかなかショックなリアクションだね。。。

 

 正しくはシミュレーションね。

っていうか、いきなり役に入られても分からないから!

 

 ぐぬぬ。

…まあいいや、今回のテーマは予告どおり不動産屋さんへの相談の仕方について!

それでは張り切ってゴー!

 

 テンション高めて乗り切った!

 

◆不動産屋さんへの相談はいつ頃すればいいの?

 さて、まずは相談をする時期について解説しよう。

まずポイントはいつ頃引越しをしたいのか? です。

引越し時期を予め決めておくと、不動産屋さんとしては提案する物件の幅が広がるから、ご相談の際には是非聞かせて欲しいポイントですね。

引越しの予定日が離れている場合、空き予定のお部屋も視野に入ってくるのです。

 

 思い立ったが吉日! じゃダメなの?

 

 もちろんそれでも大丈夫!
それに、いい物件が見つかり次第っていう考え方でも全然OKです。

…だけど、賃貸物件からのお引越しの場合、今のお部屋の解約予告期間には注意!

 

 かいやくよこくきかん?

 

 そう、賃貸物件では、通知から解約できるまでの期間が契約で決まっているんだ。

例えば「解約予告期間1ヶ月」という場合、通知から1ヶ月以上経過しないと契約が終了しません。

1ヶ月以内に引越すのはいいけど、通知から1ヶ月先までの家賃・共益費はかかってしまいます。

 

 なるほど~。

でも、もう引越してるのに家賃がかかっちゃうってちょっともったいないような…。

 

 そこなんです。

しかも中には解約予告期間2ヶ月最終月の賃料・共益費は日割り計算しないという契約もあります。

この場合、通知を出すタイミングを見極めておかないと無駄な出費が増えてしまう恐れが!

 

 ええっ、うまくやらないと住んでないのに家賃がもっとかかっちゃう!!

 

 それを避けるためにも、お部屋探しの前に契約書を読み直しておきましょう。

そして実際に次のお部屋を決めて「ここにします!」と申込みをして、順調にいけば申込み後10日~2週間後には新しいお部屋の契約が開始となり、賃料が発生します。

 

 あれれ、そっちはけっこう早いんだ。

ということは・・・!

  1. 「1ヵ月後に解約します!」って言って
  2. うまいこと日程を調節してお部屋を探して
  3. 2週間後ぴったりに新しいお部屋に引越しする!!

これでバッチリだね!

 

 うん、それはあまりオススメできません。

 

 んなッ、何で!? 完璧だと思ったのに!

 

 そんなに身を乗り出さないでも・・・。

ええと、先に解約予告をしてしまうといくつかのリスクが発生しちゃうんです。

  • 解約までに希望通りのお部屋が見つからず、泣く泣く希望と違う部屋に引越しすことに!
  • 希望通りのお部屋が見つかって申込んだのに、審査に落ちてしまった!
  • 審査は通過したけど、引越し屋さんが手配できなくて退去の日程が遅れちゃった!

特に最後の場合は「この日に退去します」という約束違反なので明渡し遅延損害金を請求されることになってしまいます。

明渡し遅延損害金は通常の賃料・共益費の倍額に設定されていることが多いです。

 

 ひえぇぇぇ、た、高い!

 

 退去日程の変更はオーナーさん側からすると約束違反だけでなく次の入居者が決まってしまっている!とか内装工事業者さんとの打合せが進まない!とか、色々と実害が出てしまうのです。

ちなみに退去予告は撤回することが出来ません(民法第540条・解除権の行使)ので、ギリギリになって「やっぱり解約を取消します!」というのもオーナーさん・管理会社さんの了承が得られないと認められません。

 

 うむむ、ということは・・・!

  1. 解約予告を出す前にお部屋を探して
  2. お部屋を決めて審査も通過させておいて
  3. 解約予告を出して、晴れてお引越し!!

っていうのがいいのかな?

 

 その通りだね!

永幸不動産にご相談にいらっしゃったお客様にも、森下はその流れをオススメしています。

 

 でもこれだと結局今のお部屋と新しいお部屋の家賃はかぶっちゃうんだね・・・。

 

 逆に、今のお部屋の契約終了→次のお部屋の契約開始のスケジュールがタイト過ぎると、万が一引越し予定日にトラブルが生じて引越し作業ができなかったら即・明渡し遅延になってしまうのでリスクがけっこう高いのです。

それを避けるため次のお部屋との契約は1週間~10日かぶらせておいた方が安心だと森下は思います。

そうしておけば引越し屋さんとの日程調整や電気・ガス・水道や固定電話・インターネットの切り替え手続きなんかも余裕をもってできます。

但し、ここに書いたことは解約予告期間1ヶ月の場合を前提にしていますので、解約予告期間2ヶ月最終月の賃料・共益費は日割り計算しない契約の場合はちょっと話が違ってきます。

これらの場合は先に解約予告を出してしまった方がいい結果が生まれるかもしれませんので、事前に確認してからご相談下さい。

 

 はーい!

 

◆相談するときに気をつけることは?

 不動産屋さんに行ったり、電話やメールで相談する時は何に気をつければいいかな?

 

 不動産屋さんごとにやり方が違うから一概には言えないんだけど、予算について正確なイメージを伝えた方が良いね。

例えば条件がいいお部屋だったらプラス○千円までならOKという場合とどんなに条件がよくっても○万円以上の物件はNGという場合では、探し方が違います。

それ以外の項目も基本的には同じでここは妥協してもいいというポイントと○○じゃないと絶対にNGというポイントがあれば、そのイメージをお伝えいただくとご紹介しやすいです。

逆に、イメージがまだ固まっていない場合はそのことも是非相談してみて下さい。

お部屋の設備などもそれぞれ一長一短がありますので(以前このコーナーで書いた「マンション/アパート」とか「ワンルーム/1K」みたいに)、永幸不動産ではそのあたりも詳しくお話させていただきます。
 

 なるほど~!

メールや電話での相談の場合も同じなのかな?

 

 うん、基本的には同じだね。

ただ、例えばメールの場合は目の前ですぐに探して「こんなのもありますよ」っていうやり方が出来ないから、

  1. 最初はざっくりした条件で希望を教えていただいて
  2. 森下が次々に色んな物件情報をメールで送って
  3. その中からイメージに近いものをピックアップしていただいて
  4. 森下がその情報を元に更に調べて再度メールして・・・

ということが多いかな。

なので、ご来店での物件紹介に比べると若干時間がかかることが多いです。

 希望条件以外で不動産屋さんに何か言っておいたほうがいいことってあるかな?

 これも不動産屋さんによりけりなんだけど、他の不動産屋さんですでに相談したかどうか・何件ぐらい物件を見たか・その中に気になっている物件はあるかは物件探しの参考になるので聞かせていただけるとありがたいかな。


 ふふふ、そうやってライバルの動向を探るわけでんな!

 (何故関西弁・・・)
いやいや、それも無くはないんだけども、一番重要なのはお客様が気になっている物件がどんな物件なのか?なんだ。
すでに気になっている物件より条件の悪いものをご紹介してもしょうがないし、その物件のどこが気に入っていて、どこがイマイチだと思っているのかについてお聞かせいただけると、お客様のイメージに更に近づけるからね。

 なるほど~!
気に入っているポイントを維持しつつ、イマイチなところをカバーできる物件を探せるかもしれないっていうことだね!
 

 そういうこと。
よーし、それじゃあもふさんの希望条件を教えてください!

 

 うん!

 

今日のポイントだよ!

① 相談する時は引越しの時期を見極めよう!

② 賃貸物件に住んでいる場合は「解約予告期間」を確認しておこう!

③ 実際の相談では「予算」や「条件」のイメージを伝えてね!

④ 他の不動産屋さんで気になった物件があったら教えてね!

 

 

◆森下へのコメント・質問はこちらからどうぞ(質問箱)

 

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