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宅建マイスター取得のメリットと勉強法

宅建マイスターロゴマーク

永幸不動産株式会社の代表、森下です。

今回は私が取得した資格の中でも比較的最近できたものである宅建マイスターについて、その内実から勉強方法まで、徹底的に解説します!

というのも2018年10月現在、宅建マイスターについて触れているネット上の記事が非常に少ないこともあり、この資格名で検索すると「取るメリットがない!」という記事が上位表示されるという始末でして、資格取得者としてはちょっと歯がゆいと感じておりまして・・・。

ほぼ不動産業界で働く人専用の資格ですが、ちょっとでも興味を持っていただけたら嬉しいです!

 

◆宅建マイスター資格の概要について

一般的なことは、試験実施団体である公益財団法人 不動産流通推進センターさんのホームページでこれでもかというぐらい分かりやすく解説されていますので、ここでは書きません。

上位資格なので宅地建物取引士取得後、5年を経過していないと受験すらできないという点に注意です。

似たような要件の試験に公認 不動産コンサルティングマスターがありますが、こちらは宅建士を取得していれば受験はできるものの5年の実務経験がないと登録できない・・・つまり名乗れないという仕組みになっています。同じく、私も取得している競売不動産取扱主任者は受験は誰でもできますが、宅建士試験合格していないと登録できません。表にまとめるとこんな感じです。

  受験要件 登録要件
宅建マイスター
宅建士取得後、5年以上の実務経験
宅建マイスター試験合格
公認 不動産
コンサルティングマスター
宅建士・不動産鑑定士・一級建築士
いずれかを保持
受験要件資格で
5年以上の実務経験
競売不動産取扱主任者
誰でも受験可
宅建士試験合格
登録講習の受講

 

おおもとの資格である宅建士は(企業文化にもよりますが)不動産業界で働くのであれば持っていて当たり前の資格ですので、これら専門資格の受験・登録要件にもそれが反映されているわけです。

 

◆宅建マイスター資格取得のメリットとは?

2018年現在、正直なところまだまだ業界内でも知名度が低いことは否めない資格ですが、メリットもたくさんあります。

まず合格するだけで利用できる宅建マイスターメンバーズクラブという会員制サイトがあり、このなかでも厳選相談事例(賃貸・売買)特記事項・特約ライブラリーのなどの記事は非常に高いレベルのものが参照でき、実務でかなり役に立ちます。

もう一つの特典として、宅建士資格の登録実務講習の講師になれるというものがあります。これは宅建士試験には合格したけど実務経験が2年に満たない人が受講すると資格登録ができるようになる、れっきとした公的な講習です。通常は弁護士や不動産鑑定士の先生がやることが多いのですが「宅地建物取引士として宅地建物取引業に7年以上従事した経験を有する宅地建物取引士であって、宅地及び建物の取引の実務に関し適切に指導することができる能力を有する者」も講師になれるということになっています(国土交通省の手引きより)。7年以上の実務経験は必要ですが、宅建マイスター試験合格によって適切な指導能力があると認定されるわけです。

森下も2018年からこの講習講師を担当させていただいておりまして、非常に良い経験になっています。教えるために自分自身でも改めて各分野を勉強し直して新たな発見があったり、他の先生方(九州や関西など、他の地方からもいらっしゃいます)の指導内容を聞いて学んだり、本当に貴重な経験です。

 

ちょっと話は逸れますが、登録実務講習を受講しようとしていてどこにしようか迷っている方には、迷わず不動産流通推進センターをオススメします。単純に、カリキュラムのレベルが段違いに高いからです。

推進センターの講習では講師の話を聞くだけでなく、アクティブタイムというものが定期的に入ります。大学で言うゼミのような形式で、他の受講生とチームになって、設例の内容について課題に取り組むというもので、この内容が非常にレベルが高くて面白く、身につく内容となっているんです!

 

◆宅建マイスターの受験勉強方法とは?

もともと宅建マイスターは①集合研修を受講 ②効果測定に合格 というよくあるパターンで取得できたのですが、2017年から試験制度に移行しました。といっても、試験制度移行後も集合研修制度は残っており(有料)、1日コースと3日コースがあります。しかし、受講しても問題が免除されたり合格が保証されるわけではありませんので、落ちる時は落ちます。

森下は試験制度移行後第1回試験に合格して宅建マイスターになった第13期生で、集合研修は受けずに試験一発勝負で受験しました。後日お会いした、試験作成に携わった先生にそれをお話したらけっこう驚かれたというのは密かな自慢です(笑)

 

・・・というのもこの宅建マイスター試験・・・はっきり言ってめちゃめちゃ難しいです。

正しい試験対策をせずに挑むと、試験開始の合図とともにページをめくったら頭が真っ白になり、気がついたら手も足も出ないまま試験時間が終わっていた・・・ということも十分にありえます。

 

来年以降はちょっと変更があるかもしれませんが、まず試験申し込みをすると『宅建マイスターガイダンス』という教科書が送られてきます。これがなかなかのクセモノで、この教科書だけを読んで勉強して、たとえ全ページ暗記したとしても、絶対に試験には受かりません。罠です。

この教科書が示しているのは宅建マイスターとしてあるべき水準なので、教科書に載っていない他の取引事例でもその水準にいたり、正しく回答しないと試験には合格できないようになっています。

森下が受験対策をしていた時は推進センターのホームページに宅建マイスターエクササイズというコンテンツがありまして、これがクイズコーナーみたいな軽いノリなのに内容がクソ難しいというシロモノでした。現在は宅建マイスター試験の過去問が載っているコーナーになってますが、当時は例えば契約上の地位の相続(承継)と追認の可否とか、宅建業法第40条と商法526条との関係(商人間取引)とか、PCB(ポリ塩化ビフェニル)とか、宅建士試験に受かっただけだと何を言っているのかも分からないような問題が10問も掲載されていました。

「あ、これはこのレベルの問題が出題されるんだな・・・」と理解し、全10問の解答解説を参照してそれぞれの法的根拠や参照判例を調べてノートにまとめ、持ち込みは不可なのでキチンと覚える、という対策を練った結果、合格できたというわけです。たぶん、それでもギリギリ水準だったと思います。

あと、同じく不動産流通推進センターが発刊している『不動産相談事例40選:売買編・賃貸編』『事例・判例で学ぶ不動産相談事例選集:売買編・賃貸借編』『事例・判例で学ぶ不動産相談事例選集Ⅱ:売買編・賃貸借編』の3冊がたまたま手元にありましたので、これらも知らないところを中心にノートにまとめて覚えたりしました。

 

というわけでこれから受験しようと考えている方は、せっかく推進センターのホームページに過去問がすべて掲載されているので、それを最大限に有効活用しましょう。

具体的には、

  1. まずは過去問をどれか1回分ダウンロードする
  2. とりあえず無勉強状態でいいので、試験1回分を通しでやってみる
  3. 心を折られる
  4. 解答と解説を熟読して、それぞれ1問ずつ丁寧に復習する
  5. 違う回の過去問をやってみる
  6. 心を折られる
  7. 解答と解説を熟読(以下略)

 

という感じですかね。何度心を折られても立ち向かえる姿勢が必要だと思います・・・。

 

相当なベテランでもない限り、出題されるような問題や事例に全部あたったことがあるということは無いはずで、必ず自分が今まで実務であたったことのない事例や知識があるはずです。それを丁寧に学んでいくのが第一歩です。

しかし、試験制度的に過去問と同じ内容がそのまま出題される可能性は極めて低いですから、知識を広く広く増やしていって、どんな事例が出てきても冷静に分析し・リスクの発見や解決方法の提案に結び付けられればよいわけです。そしてそれはそのまま、現実の実務でも絶対に役に立つはずです。

 

というわけで皆さんも是非チャレンジして、宅建マイスター勉強会でお会いしましょう!

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